「千差万別」の意味と例文

「千差万別」は日常でもよく使われる四字熟語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「千差万別」の意味と例文を紹介していきます。

「千差万別」の読み方

読み方:せんさばんべつ
「千差万別」の「万別」は「まんべつ」ではなく「ばんべつ」と読みます。「千差万別」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「千差万別」の意味

意味:物事の種類や様子が様々で差があること
「千差万別」は中国北宋の道原が書いた禅宗の歴史書である『景徳伝灯録』の中の「問う、至理無言なり、如何にして信を通ぜん、と。師曰く、千差万別なり、と」という一文が由来だと言われています。これは「理の絶対の境地に至ると是非の言をいれる余地などありません、どうすればその境地に通じることができるのですかと師に問いたところ、師は、悟りに至る道は一つではなく人によりけりで方法はたくさんあり、人生そのものがその道でもあるのだ」という禅宗の教えを説いたと言います。ここから、物事の種類や様子が様々で差があることを「千差万別」というようになったと言います。

「千差万別」の例文

例文1:病気は人によって千差万別で、同じ病名でもその病状の出方や程度も違う。
例文2:「何が幸福と思うか」は人にとって千差万別です。
例文3:チームの考えが千差万別ではなかなか1つにまとまらない。
例文4:千差万別にアイデアがあり、どれも甲乙付け難い。
例文5:好みは千差万別なので、1つの商品だけで勝負するのは難しい。

「千差万別」をうまく用いる

「千差万別」は日常でよく使われる四字熟語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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