「狸寝入り」の意味と例文

「狸寝入り」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「狸寝入り」の意味と例文を紹介していきます。

「狸寝入り」の読み方

読み方:たぬきねいり
「狸寝入り」の「狸」は「たぬき」と読みます。また「寝」は「しん」ではなく「ね」と読みます。「狸寝入り」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。

「狸寝入り」の意味

意味:寝ているふりをすること
「狸寝入り」の「狸」は驚くと一時的に気絶してしまう性質があります。そのため、猟師はよく狸を仕留めたと思い、油断して銃を下ろした間に逃げられるということがありました。猟師はそれを狸の寝たふりに騙されたと考えたところから、危機的な状況で寝たふりをして切り抜けようとすることを「狸寝入り」と言うようになったと言われています。

「狸寝入り」の例文

例文1:父は都合が悪くなるとすぐ狸寝入りする。
例文2:バスの席を譲りたくない人はすぐ狸寝入りして、ご老人が立ってても知らんぷりする。
例文3:息子が狸寝入りしているのに気がついていたが、わざと騙されてみた。
例文4:狸寝入りして、2人の会話を盗み聞きしていた。
例文5:狸寝入りしていたので、実はこの部屋で起こったことは全て知っている。

「狸寝入り」をうまく用いる

「狸寝入り」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。