「郷に入っては郷に従え」の意味 「郷に入れば郷に従え」などの例文

「郷に入っては郷に従え」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「郷に入っては郷に従え」の意味と例文を紹介していきます。

「郷に入っては郷に従え」の読み方

読み方:ごうにいってはごうにしたがえ
「郷に入っては郷に従え」の「郷」は「きょう」ではなく「ごう」と読みます。また「入っては」は「はいっては」ではなく「いっては」と読みます。「郷に入っては郷に従え」は「郷に入れば郷に従え」などのバリエーションがあります。

「郷に入っては郷に従え」の意味

意味:新しい場所に行ったらそこの風習や習慣に従うのがいいということ
「郷に入っては郷に従え」は鎌倉時代から明治時代中期頃まで日本の初等教育で使われていた『童子教』の中の教訓「入郷而従郷、入俗而随俗」が由来だと言われています。これは「郷に入れば郷に従い、習慣もそこに合わせて従う」という意味ですが、この教訓はもとは中国の歴史書『五灯会元』に書かれた句だと言われています。『五灯会元』に書かれた「入郷随俗」がのちに『童子教』で「入郷而従郷、入俗而随俗」となり、その中の「入郷而従郷」の部分が「郷に入っては郷に従え」として使われるようになったと言われています。

「郷に入っては郷に従え」の例文

例文1:彼は郷に入っては郷に従えでどんな場所でもすぐなじみ楽しんでしまう。
例文2:初めての田舎暮らしは心配したが、郷に入っては郷に従えの精神で積極的に村人に溶け込もうとしたおかげでみんなに受け入れてもらえた。
例文3:海外に進出する企業の駐在員は郷に入っては郷に従えで現地に溶け込んで現地従業員とうまくやっていくことを求められる。

「郷に入れば郷に従え」の例文

例文1:嫁に行けば郷に入れば郷に従えである程度相手の家庭に合わせないわけにはいかないだろう。
例文2:彼が外国人だが郷に入れば郷に従えで一生懸命日本人になり切っていたので数年経てば彼が外国人だったことをみんな忘れていた。
例文3:郷に入れば郷に従えで昔の嫁はその家の味噌汁の味まで嫁ぎ先の味に合わせたものだ。

「郷に入っては郷に従え」をうまく用いる

「郷に入っては郷に従え」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。