「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味と例文

ドラマなどでも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言い回しを聞くことがありますが、どのように使えばいいでしょう。ここでは「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味や例文を紹介していきます。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の読み方

読み方:ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の「正体」は「せいたい」ではなく「しょうたい」と読みます。また「尾花」は「びばな」ではなく「おばな」と読みます。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味

横井也有の俳文集『鶉衣』にある「化物の正体見たり枯れ尾花」の一部が変化した句といわれています。「尾花」はすすきの穂のことで、幽霊だと思って恐れていたが、よく見たら枯れたススキの穂だったというところから、物事を疑う気持ちで見ると、悪いほうに想像が膨らんで、ありもしないことに恐れるようになるという意味を表します。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の例文

例文1:幽霊の正体見たり枯れ尾花ってこともあるので、まずは現場を確かめてみよう。
例文2:部屋の中に何かいると思っても幽霊の正体見たり枯れ尾花というように、実際に確かめてみるとなんでもないことが多い。
例文3:風にそよぐカーテンが不審な影に見えただなんて、まさに幽霊の正体見たり枯れ尾花だね。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」をうまく用いる

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」は日常ではあまり使わない慣用句かもしれません。ただ文にメリハリをつけるときにはこういう表現を用いるのもいいかもしれませんね。