「親しき仲にも礼儀あり」の意味と例文

「親しき仲にも礼儀あり」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「親しき仲にも礼儀あり」の意味と例文を紹介していきます。

「親しき仲にも礼儀あり」の読み方

読み方:したしきなかにもれいぎあり
「親しき仲にも礼儀あり」はこの形で ことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。

「親しき仲にも礼儀あり」の意味

意味:どんなに親しい間柄であったとしても守るべき礼儀があるということ
「親しき仲にも礼儀あり」の由来はわかっていません。ですが、一説には中国の孔子の言葉をまとめた『論語』に「有子曰、礼之用和為貴、先王之道斯為美、小大由之、有所不行、知和而和、不以礼節之、亦不可行也」という礼儀の大切さを説いた教えがあり、これが由来ではないかとも言われています。書き下し文は「有子曰く、礼の用は和を貴しと為す、先王の道、これを美と為す。小大之に由る。行われざる所あり、和を知って和すとも、礼を以てこれを節せざれば、亦行わるべからざるなり」となり、「有子先生がいうには、礼の働きには「和」が重要である。昔の王もこれを美としていた。しかし何事にも和だけではうまくいかない場合もあるので、礼儀をもって調節することがいいでしょう」という意味です。

「親しき仲にも礼儀あり」の例文

例文1:いくら仲が良い間柄とはいえ、上司にタメ口はまずいだろう。親しき仲にも礼儀ありだよ。
例文2:親友でも親しき仲にも礼儀ありだから、プライベートなことを根掘り葉掘り聞くことはできない。
例文3:親しき仲にも礼儀ありという気持ちを忘れないでいれば、人間関係もスムーズにいく。
例文4:親しき仲にも礼儀ありだから、踏み込んだらいけない領域はある。
例文5:親しき仲にも礼儀ありでAさんはいつも上司にはお中元やお歳暮を欠かさない。

「親しき仲にも礼儀あり」をうまく用いる

「親しき仲にも礼儀あり」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。