「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味と例文

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味と例文を紹介していきます。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の読み方

読み方:こけつにはいらずんばこじをえず
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の「虎穴」は「とらあな」ではなく「こけつ」と読みます。また「虎子」は「とらこ」ではなく「こじ」と読みます。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「君子危うきに近寄らず」などがあります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味

意味:リスクを冒さなければ求めているものは手に入らないということ
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は中国は漢の武将である班超が士気の下がった部下の兵士に向けて語った言葉に由来しています。中国の漢の時代、西域に送られてきた班超軍は最初は手厚い歓迎を受けたのですが、急にその接待がなくなります。理由は、北方から漢と敵対している匈奴の使者が西域を訪れていたからでした。その際、不安になった部下に班超が「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と言ったところから、リスクを冒さなければ求めているものは手に入らないということをこの故事成語が指すようになったと言われています。結果的に、班超軍は匈奴の軍を破り勝利を収めることができたと言われています。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例文

例文1:株で勝ちたいと思っていても、虎穴に入らずんば虎子を得ずだから勝負に出るしかない。
例文2:虎穴に入らずんば虎子を得ずでリスクを覚悟した上でチャレンジすることも大事だ。
例文3:虎穴に入らずんば虎子を得ずで企業は常にリスクを取りながら新事業を立ち上げている。
例文4:虎穴に入らずんば虎子を得ずだから、失敗してもいいから危険を承知でやってみたほうがいい。
例文5:今まで取り引きしたことのないところと契約するのは心配だが、虎穴に入らずんば虎子を得ずだから、一か八か話を進めてみるのも大事だろう。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」をうまく用いる

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。